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🇨🇭🇬🇧🇺🇸🇫🇷に居住・留学し、25ヶ国を訪問する。ケンブリッジ大学、LSEへの留学を契機に文化芸術マネジメントの研究に携わる。現在は外資IT企業で勤務する傍ら、伝統医学(東洋医学、アーユルヴェーダ、ヨーガ医療)を勉強中です。

読書感想 2018年 冬休み

2018年、早めの冬休みをとって読んだ本をまとめます。

心をほっとあたためたい方におすすめの本です。

 

1.「水玉の履歴書」草間彌生

世界を分野ごとで分断しないことはやはりこの世界の発展では重要だと再度確信した。そして、未知の世界へ行くために遠い存在でもアタックする勇気は、シャイの自分には持ち合わせてないから羨ましくも感じる。しかし、信念を負けずにやり遂げるにはその勇気を使うしかない。

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2.「片想いさん」坂崎千春

ほっこりするかわいい本。自分のなかの誰かへの片想いをひとつひとつ描いている。ひとりでさみしくても、世の中には楽しいことにあふれている。本や料理が紹介してくれてそっと心のそばにいてくれるような本。そう、幸せは自分で決める。

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3.「グレープフルーツ・ジュース」オノ・ヨーコ

繰り返しの毎日で忘れかけているものを呼び起こしているくれる感覚。この生命とともに飛んでいけたら良いのに。

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握手をしなさい。

できるだけたくさんの人と。

その人たちの名前を書き出しなさい。

試してみなさい。

素敵な握手にしなさい。

手に花を握るとか、香水をつけるとか、

手を洗うとか、その他いろいろ。

 

4.「インド行脚」藤原新也

前々からインドにものすごく惹かれる…。インドの本を今日買ってしまったし、もうそろそろ行かねばならないと思ってる。ヨガという言葉は神に近づくための方法を意味している。神に近づき結合する。長年続けているけど、知らなかった。ヨガはとても神聖なものなのですね。

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東京散歩 最近の本屋さん

本が大好きなので、本屋さんによく行きます。

最近、気に入ったおすすめの本屋さんをご紹介します。

 

1. 東塔堂@代官山

洗練されてて感覚を取り戻すことに気づいた。

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2. 代官山蔦屋

何だかんだ好きです。何にも興味がなくなって疲れ果ててもここに来れば、世界には面白いものがたくさんある!と元気になれる。自分の人生だもの、好きなものに触れて生きて生きたいと再確認できる。したいことが多すぎて今度は経済的な悩みにはまっているけどね。笑

 

3. UTRECHT@表参道

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4. 本当は教えたくないひみつの本屋さん@下北沢

ダーウィンルーム

本屋B&B

古書ビビビ

ほん吉

京都にある恵文社が大好きで東京にもあれば良いなと思っていたら、偏りすぎずに良書を揃える本屋B&Bは似てるかもしれない。通いたい!

 

5. notos books@松陰神社前

東京香堂のお香づくりワークショップに参加しました。 

お香は日本人にとって馴染み深いものであり、お香の香りを嗅ぐと落ち着いた。毎日の生活をゆったりと過ごすお香を自分で簡単につくることができるなんて、感動!また、楽しみふえたね。

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ぜひ行ってみてください!

 

読書感想 深夜特急 沢木耕太郎

ゆっくりと長い時間をかけて、ずっと読みたかった本のひとつ沢木耕太郎の「深夜特急」を読了した。

引っ張り出してきた中学校の世界地図を見ながら全1巻から6巻と読書旅行のようなことをしてみた。

自分ひとりでは行く勇気のないイランや、行く予定を計画しているインドや、今まで訪れたヨーロッパやネパールを本とともに巡ることができた。

過去の海外生活を思い出して懐かしく思うこともあり、丁寧にまたひとつひとつ15歳から18歳で見た世界を描いてみたいと思った。

あの頃は、すべてが新鮮でホームシックを知らず、燃えたぎる野心を胸にひたすら躍進していた。怖いもの知らずのティーンエイジャーだった私は、日本にいる両親が見守るなかで、純粋に思いっきり自分の輝かしい未来に向かって突き進んでいた。

さて、筆者は26歳の若者である。入社初日に会社を辞め、大学時代の教授の紹介でライターを始める。しかし、仕事が増え始めた頃、友人との賭けで、ロンドンから電報を打つことを目的として旅に出る。

26歳というほぼ同い年の筆者の回想が、自分の情けなさを助長する。

遂行したいと思える定職につくわけでもなく、海外でヒッピーのように放浪している筆者は、不意に何を自分はしているのだろうか、と我に返るのだ。

私はまた、自分の人生の使い方、命の使い方を再考している。

現在の仕事を自分の時間を費やすことについて考えている。

この先、宙ぶらりんの足が地についていないような状態で、また長く収入がない旅に出始めることになるかもしれない。

そこには、やはりそこそこの年齢になってきていることからの負い目や不安がある。だからこそ、自分と同じような者を見つけた気がした。(だが、筆者はひとりで生きる力を私は感じていたし、実際に小説家として成功しているから自分と重ねてみることに迷いは少しある。)

20代後半に差し掛かり、旅の終わりどころが分からなくなってしまった筆者は、最後にどのように日本で待ち受けている現実に向き合っていったのかは描かれていない。

私は、そこの旅と始まる現実との繋がりにとても興味がある。

ふと終わってしまった深夜特急との旅は、呆気ないが、実際の旅も、人生も、いつ終わりが来るか誰も分からず、呆気ないものなのだろう。

 

旅の終わりは、旅の始まりでもある。

 

深夜特急1-香港・マカオ- (新潮文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4101235058/ref=cm_sw_r_cp_api_i_vIYoCbFKB5W92

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